【この世界の片隅に】
すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。
昭和19年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。
だが、戦争は進み、日本海軍の拠点地だった呉は、幾度もの空襲に襲われる。
鈴が大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。
それでもなお、毎日を築く鈴の営みは終わらない。
そして昭和20年の夏がやってきた。
プライムビデオより転載しました。
⚠️今回の記事はネタバレありです⚠️
基本的に戦争物の映画を見る率が高いですね、私。
戦争の話が好きと言ったら語弊があるのですが、見ずにはいられないのです。
【この世界の片隅に】は特に大好きで、文庫本・映画版・ドラマ版を観ました。
時代背景が戦時中だから、もちろん悲しい描写もあります。
晴美さんが時限式爆弾で亡くなってしまうシーン。
直接的な描写はないものの、何度見てもどのバージョンで見ても、あのシーンだけは目を背けてしまいます。
画面が見れない…
すず自身も右の手首から先を失ってしまうのですが、やはり見ていてとても苦しくなる。
ドラマ版では、尾野真千子さん演じる晴美さんのお母さんの演技がなんともリアルで、涙が止まらなくなりました。
誰も悪くない。
だけど最愛の子どもを失ってしまって、まして自分が一緒の時でもなく…
思わずすずを責めてしまいたくなる気持ち、母親ならきっと分かるはず。
本当にやるせない。
だけど悲しいだけじゃないのがこのお話。
すずの過ごしている日常にとてもとても惹き込まれるのです。
日常の何もかもが不便になって、たくさんの物を失って。
だけどただひたむきに、日々を過ごしていくすずの姿。
物語にとても惹き込まれて行きます。
映画版とドラマ版でも良さが違うのもいいところですね。
優しい作画の映画版もとても好きだけど、久石譲が音楽を担当したドラマ版もまたとてもいい。
ドラマ版では、原作になかったキャラクターとストーリーがあります。
原作と内容が変わっているとガッカリすることも多いけど、この世界の片隅にに限ってはドラマオリジナルのキャラクターとストーリーがまた素敵なんです。
映画版とドラマ版、両方とも見てもらいたくなる物語です!
Huluではドラマ版【この世界の片隅に】が無料配信しているので、ぜひご覧ください!